これは再投稿になりますので、読み切り
です、しばらくして再度読まれる場合は
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くださいね(^^)/
前回の記事「天球の音楽とピタゴラス」
で、ピタゴラスが天球の音楽を歴史上
初めて聴いたというお話をしましたが、
そのときに、すでにピタゴラスは
これまた歴史的な偉業となるドレミ
ファソラシドの音階を発見していま
した。その時の経緯を紹介してくれて
いるサイトから引用させていただき
ます。冒頭にピタゴラスは、世の中の
ものを数学で解き明かしたいと考えて
いたと説明されいますが、正確には
ピタゴラスは、宇宙は数字で出来て
いるというコンセプトを持っていた
ので、全ては数学的に説明できるはず
だという信念を持っていたということ
です。
“ピタゴラスは、世の中のいろいろな
ものを数学で解き明かしたいと考えて
いました。まず彼は、音を出す「弦」と
その長さに注目します。弦とは、
代表的な楽器だとギターやバイオリンに
張ってあるもののことで、弾くと音が鳴る
糸状のものが弦です。弦はその長さに
よって、弾いたときの音が変わりますが、
まずピタゴラスは、ドの弦の長さを1と
した場合、1オクターブ高いドの弦の長さ
の比は、1/2であることに気づきました。
さらにそこから、弦の長さには美しく
響きあう比があることに気づきました。
彼はこの発見により、弦をいろいろな
長さにして、相性のいい音色を探そうと
努力します。例えば、1本の弦の長さを
2/3にしたときの音色は、ドの音色と
非常に相性が良く、美しく聞こえたため、
2/3の長さの音色をソとしました。
このようにしてピタゴラスは、弦の
長さを調節することで、1オクターブの
中に、相性よく聞こえる複数の音を発見
してきます。この相性のいい音=協和と、
その逆にあたる不協和の現象の発見が
もととなり、ドレミファソラシドの音階は
生まれていったのです。”
“出典:「進路のミカタ」様
音楽家ではない!? ドレミファソラシドを
つくったのは数学者だった?より”
これは音と音の調和に対して、
ピタゴラスが優れた感性を持っていた事
を示すエピソードです。それも人類の
歴史の中でずば抜けていたという事です。
人の耳に心地よい、美しい音の調和と
いうものを感じる感性を彼は、とんでも
ないレベルで持ち合わせていたという
事なのです。
しかも彼が凄いのは、それを自然法則の
根底にある数学につなげていったところ
にあるわけです。
事実、古代より近代にかけて、いや現代でも
音楽を数学的な比率関係で理解するように
なっているのは、全てこのピタゴラス
のおかげといえるのです。
その音楽と数学の関係を発見した彼の
エピソードを今度は鏡リュウジ氏の
著書から引用させていただきます。
ピタゴラスにまつわる伝承やその影響
をまとめたキティ・ファガーソンの論述
ということです。
“天球の音楽に興味を持つ僕たちにとって
重要なのはここからだ。
竪琴(リラ)をかき鳴らし、なぜ美しい
音を立てる弦の組み合わせもあれば、
そうでない組み合わせもあるのか考える
うちに、ピュタゴラス(あるいは彼に
励まされ、触発された人々)は気づいた。
リラの弦の長さと音の聞こえ方の関係は、
決してでたらめなものでも偶然の産物
でもないのだ。音のハーモニーの
根底をなす比は、じつに単純な規則に
基づいている。
そう、人間の耳に美しく(魂によって)
聞こえる音程は、数学的な規則、つまり
比例関係に基盤を持つ。
(中略)
驚くべき閃きの瞬間が訪れ、ピュタゴラス派
の人々は、一見すると多様で混沌とした自然
がその裏にパターンと秩序を秘めていること、
そして我を通してそれを理解しうることを
知った。言い伝えによれば、宇宙が理に
適っていることを発見したとき、彼らは
文字通り、そしてまた比喩的な意味でも
思わずひざまづいた。”
“出典:「占星術の文化誌」
鏡リュウジ 著
原書房 刊”
上の説明を見ると、音階を発見したのは
ピタゴラスなのか、その弟子たちなのかは、
わかりませんが、天球の音楽が聞こえる
ような感性を持つピタゴラスが、
音階を発見する感性を有していたとする方
が妥当だと思います。
とにかく自然界は数学的に秩序だった
パターンになっている事を、音階の発見に
より感性を発達させた事により発見した
という事です。
つまり自然界は数字的な比率のパターン
によって秩序づけられているという
わけです。
実際にギリシャ時代に発見されていた
神聖幾何学は、現代においてなお貴重な
知識だし、これまで黄金比についてみて
きたように自然界は、黄金比と関係の深い
比率で支配されているという事も、
ギリシャ時代にすでにあったコンセブト
なのです。
次回はピタゴラスが天球の音楽を聴いた
時のエピソードです。